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2008年6月27日 (金)

パンデイロについて1

「ドラムス(バテリア)がいるとき、パンデイロは何をすればいいのか」

という問題はパンデイロを叩く人なら誰しもが一度は感じると思う。

というのは、パンデイロは音の構成がドラムスに近いからだ。
プラスッチックヘッドのパンデイロはそうでもないが、スザーノ方式はドラムスの代替をパンデイロで目指しているから特にその傾向が強い。

しかし、たとえプラヘッドのパンデイロであったとしても、
ジングルが刻む音はドラムスのハイハットのそれと同じようになることが多い。
すると、ハイハットのほうが音の重厚さでも、ダイナミクスでもはるかに上で、
圧倒的な支配力なものだから、ドラムスがあるならパンデイロなんていらないんじゃないか、と思ってしまうのだ。

もちろんパンデイロはパルチード・アルトを叩くことで、ドラムスとは全く違う役割を演じることができる。
また、ジングルの音はハイハットよりも軽快(悪く言えば、ちゃっちい)なのでそこで、違いを出すこともできる。


が、実はより本質的な違いがドラムスとパンデイロの間にはある。

それは、「グルーブの違い」である。
ドラムスに比べてパンデイロは演奏方法の性質上、リズムに歪みというか、訛りが出しやすい(出やすい)。
これはスザーノ方式でもそうであって、例えばレニーニとスザーノの「魚眼」というアルバム。
聴いてみるとその意味がすぐ分かると思う。ギターや歌と絡む独得のグルーブがある。

また、そういうグルーブを出せているパンデイロはドラムスと一緒に演奏しても音が埋もれなくなる。むしろ、ドラムスより目立つようにすらなる。


分かっている人には何を今更、という話だが、一応。

(べっきー)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

何をいまさらでも、それこそがパンデイロに憧れつつ遂に近付けなかった人間をどれほど出してきたことか。

お久しぶりです、べっきーさん、皮ヘッド派の725です。
Olho de Peixe、凄いですよね!あと彼らが参加した宮沢・Afrosickも!!地元のhallへリアルタイムで観に行きました、もう10年前ですよ、ガックシ

あのCDとライヴで私は受験学科を決めた、おバカな青春時代。実は超絶阿呆なファンでかたじけないです。

パーカッショニストってほんと尊敬します。握手してくれたクリストファー・ハーディーの右手のゴツかったこと(見た目は繊細)。
今、無印良品がNoel Rosaジャックされてますよ。パーカスはBeto Cazesの多重録音だけど。
Joao Calldo のカバコ、Ronaldo do Bandolimのメロディ、幸せ過ぎてぼーっとしてしまいます。
べっきーさんに超お薦めです。ホーザを皆に広めよう!

投稿: 725 | 2008年6月27日 (金) 23時10分

べっきー、アツいね。
YNOwebにしては珍しくパゴージマニア的な日記。それもまた熱し!

バテリアとの共存ということで、
バテリア人としても考えるところが多い。

そう、ドラムだけだと、
「かっちりしてしまう」のかなと思う。
じゃあ、ドラムは何をやっていけば差別化ができるかな、と考えると、
①ライドで華やかさや表情を付ける
②シンバルでアクセント
③ハイハットはオープン音を上手く使って、音質に違いを作る
などなど。。
ライドだけ叩いてるわけにもいかないので、やっぱり③を上達させないとなぁーと最近よく思う。

うおぉ、練習が足りん。。

投稿: ヤマガタ | 2008年6月28日 (土) 01時13分

725さん>
ああ、、すみません、しばらく忙しくてコメントできませんで。。
そうかあ、afrosickを生で見れたんですね!!僕は沼澤尚とスザーノのCDになっているセッションを生で観たことがあります。青山で夜の12時からだったけど、行って良かった。
ノエル・ホーザいいなぁ。。。ブラジル音楽って街中にあふれてますよね、意外と!

ヤマガタさん>ヤマガタさんのライドはとても好きです。ハイハットはジョアン・ジルベルトの三月の水(だったかな?)で叩いてるようなハイハットくらいアクセントというか音質に違いがあるのに憧れます。

あと、タム使いまくりとか楽しみにしてます。笑

投稿: べっきー | 2008年7月 7日 (月) 22時09分

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